父の遺言

父の遺言

父が生前に、私に言い聞かせてくれていた言葉がたくさんあります。
一つは依頼心を持つな!と言うものです。人に頼って甘えてしまう人ほど依頼心が強く!
これ位してくれても良いだろう、だとか、これ位分かってくれても良いじゃないか!という気持ちが作り出す心です。自分が上手くいかない、上手く出来ない、それ全て自分の心の中で作り出す不安で、その不安に立ち向かう心の強さが無いので、自分以外の人のせいにして逃げてしまうのです。簡単に言えば!わがままで身勝手な人だと言えます。こんな人が側にいると堪ったものではありません。振り回されます!こんな人には何を言っても無駄で、どんな話しをしても水掛け論になるので相手にしない方が良いのです。元々素直さに欠けていて、自分の得になる物の考え方しか持ち合わせていないので、相手の事など大して見てはいないですし考えてもいないのです。こういう人は、人の心に巣食うパラサイトなのです。
二つ目は、人の良いところを見て上げなさい、というものでした。この見方は人それぞれなので、中々に難しいものです。
他人の良い所を見つけるには心のゆとりが必要です。しかし、毎日その様な見方をする癖をつけると、徐々に見えて来るようになるものです。そして変なもので、良いところを見ているつもりが悪い部分も一緒に見えて来るようになるのです。それもはっきりと見えて来ます。その相手が自分にとって大切な友人であったり、仲間であったり家族であったりしたら教えて上げると良いのです。出来れば良い面を伝えながら教えて上げるのが優しさだと思います。
人の良いところを探している方が、心が楽で安らぎますよね。でもどうしても良い部分が見つからない人は無理に見つけなくても良いのです。きっと周りもその様な評価で見ている人だと思うからです。

2019年06月11日